た‐べ【田部】
上代、屯倉(みやけ)を耕作するために置かれた農民の集団。
たべ‐あるき【食べ歩き】
[名](スル)その土地の名物料理や珍しい食べ物を、あちこち食べて回ること。「一人で気楽な—を楽しむ」 [補説]近年、「歩きながらものを食べること」の意で用いられることがある。→歩き食い
たべ‐ある・く【食べ歩く】
[動カ五(四)]おいしいものを求めて、いろいろな店や場所に足を運ぶ。「各地の郷土料理を—・く」
たべ‐あわせ【食べ合(わ)せ】
1 「食い合わせ1」に同じ。「スイカと天ぷらでは—が悪い」 2 複数の食べ物を組み合わせて食べること。また、その相性。「日本酒と—のよい料理を研究する」
たべい‐じゅんこ【田部井淳子】
[1939〜2016]登山家。福島の生まれ。昭和50年(1975)、女性初のエベレスト登頂に成功。平成4年(1992)には、女性初のセブンサミット登頂者となった。
たべすぎ【食べ過ぎ】
[共通する意味] ★度を越して物を食べること。[英] overeating[使い方]〔食い過ぎ〕▽食い過ぎで腹をこわす〔食べ過ぎ〕▽甘いものの食べ過ぎは体によくない〔過食〕スル▽肥満は過食と運動...
たべずぎらい【食べず嫌い】
[共通する意味] ★ある食べ物を食べてみないうちから、嫌いだと決めてしまうこと。[英] prejudice against some food[使い方]〔食わず嫌い〕▽食わず嫌いをしないでちょっ...
たべもの【食べ物】
[共通する意味] ★人が食べるために用いるもの。[英] food(s)[使い方]〔食品〕▽世界中の珍しい食品をとりそろえる▽健康食品([英]health food)▽冷凍食品([英]frozen...
たべる【食べる】
[共通する意味] ★口に食物を入れ、かみくだいて飲みこみ、空腹を満たす。[英] to eat[使い方]〔食べる〕(バ下一)▽ごはんを残さずに食べなさい〔食う〕(ワ五)▽めしを食ってから出かけるぞ...
たべん【多弁】
[共通する意味] ★口数の多いこと。[英] talkativeness[使い方]〔饒舌〕(名・形動)▽酔うと饒舌になる▽なかなか饒舌な人だ▽饒舌家〔口まめ〕(名・形動)▽彼は口まめだが、あまり働...
食べ物が胃へ運ばれるしかけ
食道の役割は、口のなかで噛み砕かれた食べ物や水分を、胃へ送り込むことです。 ただ、食べ物は、自然に胃へと流れ落ちるわけではありません。食道のうねうねとした運動-蠕動運動によって、強制的に胃へと運ばれるのです。そのため、横になっていても、たとえ逆立ちしていたとしても、重力に関係なく食べ物は胃へ運ばれます。 食道の蠕動運動を担っているのは、食道壁にある固有筋層です。輪状筋が上から順に次々と収縮運動をすることで、ゆっくりと食べ物を胃へと押し運んでいきます。食べ物が食道を通過する時間は水分で1~10秒、固形物で30~60秒。胃に届くまでは水分で1秒、固形物で5~6秒です。 一方で、食道には胃からの逆流を防ぐ"防御機能"も備わっています。食道と胃の接合部である「噴門」に、「下部食道括約筋」があり、胃への入り口の開閉を調節しているのです。 括約筋とは、収縮することで管状の器官を閉じる作用をもつ筋肉のことで、ふだんは下部食道括約筋が収縮して、噴門が閉じられています。 しかし、食べ物が噴門に到達すると、下部食道括約筋がゆるんで噴門が開き、食べ物を胃へと通します。そして、食べ物が通過すると、噴門は再び閉じます。これを「噴門反射」といいます。 「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」という諺がありますが、食道の粘膜の感覚は、あまり敏感ではありません。しかし、食べ物や飲み物の刺激には鈍感でも、実際には熱いものや強いアルコール、たばこなどの影響によって、食道の粘膜は障害されます。 とくにアルコールやたばこによる過剰な刺激は、食道炎や食道がんの原因にもなります。食べ物を飲み込むときに痛みがある、しみたり、つかえる感じがあるなどの場合は要注意です。 食道の粘膜には、胃液に含まれる強力な酸や消化酵素を防御する機能はありません。そのため、胃液の逆流にさらされていると、容易に粘膜が傷害されてしまいます。 胃液が逆流する原因は、下部食道括約筋がうまく働かないことが考えられます。また、胃の上部が横隔膜の上に脱出した状態になる「食道裂孔ヘルニア」(235頁)も、胃液を逆流させる大きな原因となります。
食べ物がたどる経路
消化器は、食べ物の消化と吸収にかかわる臓器の総称です。 消化とは、食べ物に含まれる栄養素を、吸収できる形まで胃液や胆汁などの消化液を使って分解するはたらきをいいます。一方、吸収とは、分解された栄養素を全身へ送るために、血液やリンパ液に取り込むはたらきのことです。 消化器には、食べ物の経路となる食道や胃、小腸、大腸などの消化管のほか、肝臓や胆のう、すい臓といった臓器が含まれます。 肝臓は、胆汁の生成をはじめ、有害物質の無毒化、また、糖質やたんぱく質、脂肪などの栄養素の分解や再合成などをつかさどっています。 胆のうは、脂っこいものを食べたときに肝臓でつくられた胆汁を十二指腸へ分泌します。 すい臓は、すい液を分泌して、腸内の塩酸を中和したり、たんぱく質や糖質、脂質の消化吸収を促しています。 これらの臓器すべてが連携することによって、食べ物の消化・吸収がスムーズに行われます。