たま‐がい【玉貝】
タマガイ科の巻き貝の総称。貝殻は球卵形で殻表は滑らか。体は大きく、貝殻を包み込む。砂中に潜って二枚貝を捕らえ、殻に穴をあけて肉を食う。ツメタガイなど。
たま‐がき【玉垣】
《古くは「たまかき」》皇居・神社の周囲に巡らした垣。垣が二重にあるときは外側のものをいう。斎垣(いがき)。瑞垣(みずがき)。
たまがき‐の【玉垣の】
[枕] 1 玉垣を「みづがき(瑞垣)」ともいうところから、「みつ」にかかる。「—三津の港に春なれば」〈曽丹集〉 2 玉垣の内の意から、「うち」にかかる。「—内外(うちと)の神の御末にて」〈謡・羽衣〉
たまがき‐の‐うちつくに【玉垣の内つ国】
日本国の美称。「玉垣の内つ御国の朝霞光へだてぬ春は来にけり」〈夫木・一〉
たま‐がしわ【玉柏】
かしわの美称。「美濃山にしじに生ひたる—」〈催馬楽・美濃山〉