み‐な‐わ【水泡/水沫】
《「みなあわ」の音変化。「な」は「の」の意の格助詞》水のあわ。はかないことのたとえにもいう。「—なすもろき命も𣑥縄(たくなは)の千尋にもがと願ひ暮しつ」〈万・九〇二〉
み‐なわ【身縄/水縄】
和船で、帆桁の中央に結びつけ、帆柱の先端の滑車を通して船尾に引き、帆を上下させる縄。
みなわ‐がくれ【水泡隠れ】
水のあわの下に隠れて見えないこと。「見やま川こなたかなたの落ち合ひの—にめぐる流れ木」〈新撰六帖・二〉
みなわしゅう【美奈和集】
森鴎外の作品集。明治25年(1892)刊。小説「うたかたの記」「舞姫」「文づかひ」などを収める。のち「水沫(みなわ)集」と改題。
みな‐わた【背腸/皆腸】
「せわた」に同じ。〈和名抄〉 [補説]「みな」は「背(せ)」を「皆」に読み誤ったものか。