さんごくいじ【三国遺事】
朝鮮の歴史書。5巻。高麗の忠烈王のとき、僧の一然(1206〜1289)が撰。「三国史記」に漏れた新羅(しらぎ)・百済(くだら)・高句麗(こうくり)の遺聞を集録したもの。仏教関係や民間伝承の記事が多い。
さんごくし【三国志】
中国の二十四史の一。魏(ぎ)・呉・蜀(しょく)三国の歴史を記した書。西晋の陳寿の撰。魏志30巻・呉志20巻・蜀志15巻の65巻からなる。魏志の「東夷伝倭人の条」(魏志倭人伝)は3世紀ごろの日本...
さんごくしえんぎ【三国志演義】
中国の長編小説。120回。四大奇書の一。羅貫中の作といわれる。「三国志」に基づき、三国時代の歴史を虚構を交えて演義したもの。蜀(しょく)の劉備(りゅうび)・関羽・張飛・諸葛孔明ら英雄豪傑の活躍と...
さんごくしき【三国史記】
朝鮮の歴史書。50巻。高麗の金富軾(きんふしょく)ら編。1145年成立。新羅(しらぎ)・百済(くだら)・高句麗(こうくり)の歴史を紀伝体で記したもので、朝鮮の歴史を体系的に述べた最初の書。
さんごくつうらんずせつ【三国通覧図説】
江戸後期の地誌。1巻。林子平著。天明5年(1785)成立。翌年刊。日本本土と琉球・朝鮮・蝦夷(えぞ)3国および小笠原諸島の地図5枚と、その解説書とからなる。海防思想の普及に貢献したが、のち禁書・...