さい‐ばり【前張】
1 神楽歌の一群で、大前張と小前張とに分かれ、計16曲からなる歌。くだけた民謡的な歌が多い。 2 「前張の大口」の略。
さいばり‐の‐おおくち【前張の大口】
大口袴(おおくちばかま)の一種。前側に太い横糸を織り入れた厚い精好(せいごう)を用いて張りをもたせたもの。公家の童子が半尻の下に着用した。前張。⇔後張(うしろばり)の大口。
まえばり‐の‐おおくち【前張の大口】
⇒さいばりのおおくち
まえ‐ばり【前張(り)】
1 袷(あわせ)の袴(はかま)で、前を張り出させたもの。親王・摂家(せっけ)などの元服前の少年が着用した。 2 裸体で演技をする俳優が陰部などをかくすためにはりつけるもの。