らち【埒】
1 馬場の周囲に巡らした柵。 2 物の周囲に、また仕切りとして設けた柵。駅の改札口付近の柵など。 3 物事の区切り。また、限界。「職権の—を超える」
らち【埒】
[音]ラチ(慣) ラツ(慣) レツ(漢) 〈ラチ〉仕切りの垣。囲い。また、範囲。限界。「埒外・埒内/馬埒・不埒」 〈ラツ〉囲い。限界。「放埒」 [補説]「埓」は俗字。
らち‐あけ【埒明け】
物わかりがよくて、何事にも手際がよいこと。また、その人。「ことさら理に暗からねば諸事に—にして」〈浮・武家義理・一〉
埒(らち)が明(あ)・く
物事にきまりがつく。かたがつく。「電話では—・かない」「そんなことなら、わけもなく、—・くんだよ」〈浜田・泣いた赤おに〉
らち‐がい【埒外】
ある物事の範囲の外。「関心の—にある」「優勝候補の—にしりぞく」⇔埒内。