おうな【嫗/媼】
《「おみな(嫗)」の音変化》年をとった女。老女。⇔翁(おきな)。「—おきな、召し集めてのたまはく」〈宇津保・藤原の君〉
おみな【嫗】
老女。おむな。おうな。⇔翁(おきな)。「汝(な)は誰しの—ぞ」〈記・下〉
おむな【嫗】
《「おみな(嫗)」の音変化》老女。おうな。「わらはも—も、いつしかとし思へばにやあらむ」〈土佐〉
おんな【嫗】
《「おみな」の音変化》老いた女。おうな。「—翁(おきな)、手おしつべし」〈土佐〉
こもちやまんば【嫗山姥】
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。正徳2年(1712)大坂竹本座初演。謡曲「山姥」に頼光四天王の世界を配する。二段目の「八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)」が有名。