あん‐こく【安国】
国家を平穏に治めること。また、平穏な国。「利民—のことは」〈中華若木詩抄・下〉
あんこく‐じ【安国寺】
足利尊氏・直義の兄弟が、夢窓疎石の勧めによって国家安穏を祈願し、南北両朝の戦没者供養のため、日本の各国ごとに建立させた禅寺。塔も建立され、利生(りしょう)塔と称した。臨済宗に所属。 ⇒安国論寺
あんこくろん‐じ【安国論寺】
神奈川県鎌倉市大町にある日蓮宗の寺。安国論窟寺。山号は妙法華経山。開創は建長5年(1253)。開山は日蓮。日蓮が「立正安国論」を執筆した草庵跡がある。安国寺。
やす‐くに【安国】
平和な国。「四方(よも)の国を—と平らけく知ろしめすが故に」〈祝詞・祈年祭〉