さん‐こく【山谷】
山と谷。また、山中の谷。
さんや【山谷/三谷/三野】
東京都台東区北東部にあった地名。現在の清川・日本堤・東浅草付近。 《日本橋にあった元吉原が焼失して、新吉原ができるまで遊郭が置かれたところから》吉原の遊郭をさす。→吉原
さんや‐がよい【山谷通ひ】
江戸時代、元吉原焼失後、江戸浅草山谷にできた仮営業の遊郭に通うこと。のち、新吉原となってからも、そこに通うことをいった。「命に代へての—」〈浮・諸艶大鑑・一〉
さんや‐ぞうり【山谷草履】
藺(い)の殻で編んだ草履。江戸時代、新吉原の遊郭へ通う客がはいた。
さんや‐ぶね【山谷船】
江戸時代、新吉原通いの遊客を乗せて山谷堀を上下した猪牙舟(ちょきぶね)。