きき‐しの・ぶ【聞き忍ぶ】
[動バ四]聞いても黙っている。聞こえないふりをする。「心やましううち思ひて—・び給ふ」〈源・横笛〉
しの・ぶ【忍ぶ】
《上代は上二段活用。平安時代になって「偲(しの)ぶ」と混同し、四段にも活用》 [動バ五(四)] 1 つらいことをがまんする。じっとこらえる。耐える。「恥を—・んで申し上げます」「不便を—・ぶ」...
たえ‐しの・ぶ【堪え忍ぶ/耐え忍ぶ】
[動バ五(四)]つらさや苦しさをがまんする。じっと辛抱する。「苦しい生活を—・ぶ」「悲しみを—・ぶ」
ひき‐しの・ぶ【引き忍ぶ】
[動バ四]人目を避ける。「関のあなたに—・びたりしに、たづねゆきて」〈夜の寝覚・五〉
[動バ上二]
に同じ。「絶えず—・ぶる心いと深し」〈とりかへばや・二〉
人目(ひとめ)を忍(しの)・ぶ
他人に見られないように心を配る。人に知られないようにする。「—・んで会う」
しのぶ【忍ぶ】
1〔我慢する〕bear, stand, put up with;〔忍耐する〕endure ⇒がまん(我慢)恥を忍ぶbear up under one's shameそのような侮辱は忍び難いI c...
たえしのぶ【堪え忍ぶ】
bear; put up with; endure; stand彼女は悲しみをじっと堪え忍んだShe patiently bore [endured] her sorrow.彼の傲慢ごうまんな態...
ひとめをしのぶ【人目を忍ぶ】
彼女は人目を忍んで泣いたShe cried 「in secret [in private].
ふべんをたえしのぶ【(一定の)不便を耐え忍ぶ】
bear [endure, put up with] inconvenience (to a certain degree)
よをしのぶ【世を忍ぶ】
あの旅の僧は領主の世を忍ぶ仮の姿ですThat traveling priest is actually the lord of the land in disguise.