あんてい‐きょうこう【安定恐慌】
インフレーションを収束させ、貨幣価値を安定させるための政策から生じる恐慌的現象。特に、昭和24年(1949)のドッジラインによって起きた日本の恐慌。
きょう‐こう【恐慌】
[名](スル) 1 おそれあわてること。「—をきたす」「是(ここ)に於(おい)て誰(たれ)か—し、狼狽(ろうばい)し」〈紅葉・金色夜叉〉 2 生産過剰などの原因により、景気が一挙に後退する現象。...
きんゆう‐きょうこう【金融恐慌】
天災・内乱、景気の悪化などで、企業を結ぶ貸借の決済が不可能となり、信用関係が急激に崩壊して、預金の取り付け、銀行の支払停止および連鎖倒産などで、金融界全般に混乱が起こること。日本では、昭和2年(...
ぎんこう‐きょうこう【銀行恐慌】
経済危機などにより、預金引き出し請求が銀行に殺到し、支払いの停止や銀行の破産が続出する状態。→金融恐慌
しょうわ‐きょうこう【昭和恐慌】
昭和5年(1930)から翌年にかけて日本で起こった恐慌。前年、ニューヨークのウォール街に始まったパニックがたちまち波及し、日本経済は危機的状態に陥った。