いぐい【居杭/井杭】
狂言。居杭という者が、清水観音で頭にかぶると姿の消える頭巾(ずきん)を手に入れ、周囲の人々をからかう。
かせ‐ぐい【枷杭】
自由な行動を束縛するもの。「義理のしがらみ、情の—」〈浄・歌祭文〉
きり‐くい【切り杭】
1 木の切り株。 2 《木の杭から芽が生え出るのにたとえて》中古、正月の女叙位(にょじょい)のとき、女官が、自分の年功と母親の年功を合わせて叙爵を申請したこと。
くい【杭/杙/株】
1 (杭・杙)地中に打ち込んで支柱や目印にする棒。 2 切り株。くいぜ。「(大象ガ)足に大きなる—を踏み貫きたり」〈今昔・五・二七〉
くいぜ【株/杭/杙】
《古くは「くいせ」とも》木の切り株。また、くい。