よし‐なし【由無し】
[形動ナリ]理由のないさま。「斯太(しだ)の浦を朝漕ぐ舟は—に漕ぐらめかもよよしこさるらめ」〈万・三四三〇〉
よしなし‐ごころ【由無し心】
つまらない考え。たわいもない気持ち。「今は、昔の—もくやしかりけりとのみ思ひ知りはて」〈更級〉
よしなし‐ごと【由無し事】
つまらないこと。とりとめもないこと。「つれづれに侍るままに、—ども書きつくるなり」〈堤・由無し事〉
よしなし‐ごと【由無し言】
意味のないおしゃべり。つまらない話。「—言ひてうちも笑ひぬ」〈徒然・三〇〉
よしなし‐もの【由無し物】
つまらないもの。無益・無用のもの。「この石は、女どもこそ—と思ひたれども」〈宇治拾遺・一三〉