あま‐の‐ぬほこ【天の瓊矛】
日本神話で、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)の二神が国産みに用いたという、玉で飾った矛。あまのさかほこ。「すなはち—を賜ふ」〈丹鶴本神代紀・上〉
さか‐ほこ【逆鉾/逆矛】
1 《「天(あま)の逆鉾」の略》「天(あま)の瓊矛(ぬほこ)」に同じ。 2 《1になぞらえて》宮崎県の霧島山頂に逆さに立ててある約3メートルほどのほこ。
たま‐ぼこ【玉鉾/玉桙/玉矛】
《「たまほこ」とも》 1 玉で飾ったほこ。また、ほこの美称。 2 《枕詞「たまぼこの」のかかり方から》道。「この程はしるもしらぬも—の行きかふ袖は花の香ぞする」〈新古今・春下〉
どう‐ぼこ【銅鉾/銅矛】
弥生時代の青銅製の鉾。朝鮮半島製の武器は、北部九州で墓に副葬。日本製の多くは実用から離れた祭器。九州から中国・四国地方にかけて出土する。
ぬ‐ほこ【瓊矛】
玉で飾った矛。あまのぬほこ。「天(あま)の—をもて」〈神代紀・上〉