ささら‐なみ【細波】
こまかくたつ波。さざなみ。さざれなみ。「風は吹かねども、や、—ぞ立つ」〈梁塵秘抄・二〉
さざ‐なみ【細波/小波/漣】
《古くは「ささなみ」》 1 細かに立つ波。さざれなみ。 2 心の小さな動揺。また、小さな争い・不和。「心に不安の—が広がる」「二国間に—が立ちはじめる」 滋賀県の琵琶湖西南沿岸一帯の古称。
さざなみ‐の【細波の】
[枕] 1 「さざなみ」から、琵琶湖西南部の地名「大津」「志賀」などにかかる。ただし、これを枕詞とみないで、地名そのものとする説もある。「—志賀の大わだよどむとも」〈万・三一〉 2 波のつくり...
さざなみ‐や【細波や】
[枕]「さざなみの」に同じ。「—志賀の都は荒れにしを」〈平家・七〉 「—よるべも知らずなりにけり」〈新続古今・恋二〉
さざれ‐なみ【細波】
[名] 1 さざ波。「—浮きて流るる泊瀬川(はつせがは)寄るべき磯のなきがさぶしさ」〈万・三二二六〉 2 さざ波がしきりに、または、絶えず立つところから、「しくしくに」「やむ時もなし」「間(ま...