え‐まき【絵巻】
経典の絵解き、社寺の縁起、高僧の伝記、説話や作り物語などを絵に描き、変化する画面を鑑賞する巻物。ふつう、画面を説明する詞書(ことばがき)を絵と交互に書き添える。奈良時代に始まり、平安・鎌倉期に盛...
えんぎ‐えまき【縁起絵巻】
社寺の造立(ぞうりゅう)や、その祭神・本尊の造像に関する由来・霊験譚(れいげんたん)などの伝承説話を題材として描いた絵巻。縁起絵。
きよみずでらえんぎえまき【清水寺縁起絵巻】
室町時代の絵巻。京都清水寺の草創縁起、本尊の千手観音にまつわる霊験譚を3巻33段にまとめたもの。絵は土佐光信、詞書は三条実香ほかの筆による。東京国立博物館所蔵。国指定重要文化財。せいすいじえんぎ...
げんじものがたりえまき【源氏物語絵巻】
源氏物語の諸場面を絵画化した絵巻物。物語成立以降、各時代を通じて作られ、現存するものも多い。特に12世紀前半の作で藤原隆能(ふじわらのたかよし)筆とされるもの(徳川黎明会・五島美術館分蔵)は有名...
さいぎょうものがたりえまき【西行物語絵巻】
西行の事跡・逸話を描いた絵巻。伝土佐経隆筆の鎌倉中期の作。大和絵の一典型とされる。