ありね‐よし
[枕]《「ありね」は語義未詳。「よし」は間投助詞》「対馬(つしま)」にかかる。「—対馬のわたり海中(わたなか)に幣(ぬさ)取り向けて早帰り来ね」〈万・六二〉
いなのめ‐の
[枕]語義未詳。「明く」にかかる。「—明けさりにけり」〈万・二〇二二〉
おっかい‐はれた【おっかい晴れた】
[連語]《「おっかい」は語義未詳》だれはばかることない。公然たる。天下晴れての。「これからが—女郎買ひ」〈伎・吾嬬鑑〉
きか・う【錯ふ】
[動ハ四]語義未詳。きしり合う意か。一説に、食い違う意とも。「柱、桁(けた)、梁(うつばり)、戸、牖(まと)の—・ひ動き鳴る事なく」〈祝詞・大殿祭〉
くち‐あみ【口網】
1 語義未詳。土佐日記の「かの人人の、口網も諸持ちにて、この海辺にて、担ひ出だせる歌」の部分では、漁師がそろって網をかつぎ出すように、人々がそろって歌を詠むようすを表現したものといわれる。 2 ...