うん‐む【雲霧】
1 雲と霧。「果然山谷に満ちし—の陣破れて」〈蘆花・自然と人生〉 2 心中のわだかまりをたとえていう語。「正雄の胸の暗い—は…跡方もなく吹き払われた」〈小山内・大川端〉
うんむ‐りん【雲霧林】
熱帯地方の山地にみられる、霧が多く湿度の高い森林。
くも‐きり【雲霧】
雲と霧。雲または霧。うんむ。
くもきり‐ごにんおとこ【雲霧五人男】
雲霧仁左衛門を首領とする因果小僧六之助・素走り熊五郎・木鼠吉五郎・おさらば伝次の五盗賊。天保期(1830〜1844)の創作で、講釈・歌舞伎などに仕組まれた。
雲霧(くもきり)とな・る
火葬にされる。雲霧に紛る。雲霞となる。「はかなき—・らせ給ひぬるは」〈栄花・岩蔭〉