なびか◦う【靡かふ】
[連語]《動詞「なび(靡)く」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》なびき続ける。寄り添い続ける。「玉藻なすか寄りかく寄り—◦ひし妻の命(みこと)の」〈万・一九四〉
なびか・す【靡かす】
[動サ五(四)] 1 なびくようにする。なびかせる。「旗を風に—・す」 2 相手を自分の意に従わせる。「彼女を—・すのは無理だ」
なびき【靡き】
1 なびくこと。なびくぐあい。 2 指物(さしもの)の一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。
なびき‐がお【靡き顔】
相手の意向に従うような顔つきやそぶり。「さるべきついであらば、人の御言に—にて許してむ」〈源・行幸〉
なびき‐ざま【靡き様】
なびくようす。「木草の—もことに見なされて」〈源・総角〉