とも【鞆】
古く、弓を射放したときの弓返りを防ぐため、左の手首に結びつけて弦(つる)を打ち止めた丸い皮製の道具。弦がこれに触れて音をたて、威容を示したといわれる。 [補説]「鞆」は国字。
とも‐え【巴/鞆絵】
《鞆(とも)に形が似ているところからという》 1 湧き出した水がうずを巻いて外へめぐるような形・模様。 2 物が円形を描くように回るようす。「三者が—となって戦う」 3 紋所の名。1を図案化した...
とも‐ね【鞆音】
弓を射たとき、弦が鞆(とも)に触れて鳴る音。「心ある射手の舎人のけしきかな玉しく庭に—響きて」〈夫木・一〉
とも‐の‐うら【鞆の浦】
広島県福山市南部の鞆港を中心とする海域。瀬戸内海のほぼ中央に位置し、古代から海上交通の要所として栄えた。港には古い町並みや江戸時代の港湾施設が残る。大正14年(1925)に鞆公園として国の名勝に...
ほむた【鞆】
《「ほむだ」とも》「とも(鞆)」に同じ。「上古の時の俗(ひと)、鞆を号(い)ひて—といふ」〈応神紀〉