かび【黴】
《「牙(かび)」と同語源》有機物の上に生じる菌類またはその菌糸の集まり。糸状菌など、キノコを生じないものをさしていい、適当な温度と水分があれば無制限に成長を続け、至るところに発生する。《季 夏》...
かび【黴】
徳田秋声の長編小説。自身と妻をモデルとした私小説風の作品で、明治44年(1911)「東京朝日新聞」に連載。単行本は明治45年(1912)刊。著者の自然主義作家としての地位を確立した作品のひとつ。
黴(かび)が生(は)・える
物に黴ができる。転じて、時代遅れになる。「—・えた思想」
かび‐くさ・い【黴臭い】
[形][文]かびくさ・し[ク] 1 かびのにおいがする。「—・い穴倉」 2 時代遅れである。古くさい。「—・い学説を持ち出す」
か・びる【黴びる】
[動バ上一][文]か・ぶ[バ上二]かびが生える。比喩的に、物事が古くさくなる。「餅(もち)が—・びる」《季 夏》「—・びる日々不安を孤独と詐称して/草田男」
かび【×黴】
I〔総称〕mold,《英》 mould白かびmildew青かびblue [green] moldかびの生えたパンmoldy breadチーズにかびが生えたThe cheese got [went...
かびくさい【×黴臭い】
I〔かびのにおいがする〕mustyこの本はかび臭いThis book smells musty.II〔古臭い〕staleかび臭い冗談a stale [worn-out/corny] jokeまた...
かびたいふく【黴た[かびた]衣服】
moldy clothes
かびる【×黴びる】
get moldy,《英》 get mouldy; mildew; get mildewy ⇒かび(黴)
ばいきん【×黴菌】
a germ; a bacillus [bəsíləs] ((複 -li));bacteria ((単bacterium)) (▼通例,複数形のbacteriaが用いられる) ⇒さいきん(細菌)...