ついえ【費え/弊え/潰え】
1 費用。出費。かかり。「—がかさむ」「この商売を為すには莫大の—なれども」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 むだな出費。浪費。「十五銭も二十銭も取られてたいした—でもあるから」〈太宰・魚服記〉 3 ...
つい・える【費える/弊える/潰える】
[動ア下一][文]つひ・ゆ[ヤ下二] 1 財物などが使われてひどく減る。「投機で家産が—・える」 2 時間や労力がむだに使われる。「いたずらに歳月が—・える」 3 (潰える)つぶれてすっかりだめ...
つい・ゆ【費ゆ/弊ゆ/潰ゆ】
[動ヤ下二]「ついえる」の文語形。
へい【弊】
1 よくない習慣。害。「長年の—を改める」 2 つかれ。疲弊。「相手の—に乗じる」
へい【弊】
[常用漢字] [音]ヘイ(漢) [訓]ついえる 1 物が破れてぼろぼろになる。ついえる。「弊衣・弊履」 2 からだがぐったりとなる。「疲弊」 3 たるんで生じた害。「弊害・弊風/悪弊・旧弊・語弊...
へいしゃ【弊社】
[共通する意味] ★自分や相手の会社を呼ぶ語。[使い方]〔社〕▽社の方に連絡をください▽社に帰る▽わが社〔小社〕▽小社に御用命ください〔弊社〕▽弊社の製品をお買い上げくださいましてありがとうござ...
へいしゅう【弊習】
[共通する意味] ★悪いならわし。[英] a bad custom[使い方]〔悪風〕▽野卑な悪風を改める▽悪風に染まる〔悪習〕▽悪習に染まる▽喫煙の悪習〔悪弊〕▽社会の悪弊を一掃しなければならな...
へいふう【弊風】
[共通する意味] ★悪いならわし。[英] a bad custom[使い方]〔悪風〕▽野卑な悪風を改める▽悪風に染まる〔悪習〕▽悪習に染まる▽喫煙の悪習〔悪弊〕▽社会の悪弊を一掃しなければならな...
へいいはぼう【弊衣破帽】
破れてぼろぼろの衣服や帽子。身なりに気を使わず、粗野でむさくるしいこと。特に、旧制高校の学生が好んで身につけた蛮カラな服装。▽「弊衣」は傷み破れた衣服。「破帽」は破れてぼろぼろの帽子。「破帽弊衣はぼうへいい」ともいう。「弊」は「敝」とも書く。
へいそうせんきん【弊帚千金】
自分の短所が分からないたとえ。また、自分のものならどんなにつまらないものでも、宝物のように思えるたとえ。自分のものだけをよいと思うたとえ。▽「弊帚」は破れてぼろぼろになったほうき。「千金」は貴重なことの形容。大したことのない自分のものを貴重と思う意。「弊」は「敝」とも書く。また、「千金弊帚せんきんへいそう」ともいう。