いっ‐く【一口】
1 一つの口。転じて、人ひとり、また、生き物1匹。いっこう。 2 釜など口のあいている器物や、刀剣など刃物の一つ。→口(く)
いっく‐どうおん【一口同音】
1 多くの人が声をそろえて、章句を唱えること。 2 多くの人がそろって同じことを言うこと。異口同音(いくどうおん)。「祈りをせよやとて、船中の上下、—に観音の名号をとなへけるに」〈幸若・新曲〉
いっ‐こう【一口】
1 一つの口。同じ口。また、一人の人。いっく。 2 刀剣や口のあいている器物の一つ。「蝋塗の晃(きら)めく—の短刀なり」〈紅葉・金色夜叉〉 3 同じように口をそろえて言うこと。「お家の柱をかぶり...
一口(いっこう)に出(い)ずるが如(ごと)し
《「韓非子」内儲説から》大勢の人の言うことが一人の口から出たように同じであること。異口同音。
いっこう‐りょうぜつ【一口両舌】
[名・形動]前に言ったことと、あとで言うこととが違うこと。また、そのさま。二枚舌。「サリトテハ—ナモノヂャ」〈天草本伊曽保・狼と子を持った女〉