てんじく【天竺】
中国および日本で用いたインドの古称。「後漢書」西域伝に初見。 1 「天竺木綿」の略。 2 そら。天。「此の頃の御有様は、さりとも見たてまつりなば、—へも憧れじ」〈狭衣・一〉 3 接頭語的に...
てんじく‐あおい【天竺葵】
ゼラニウムの別名。
てんじく‐がく【天竺楽】
雅楽の曲目のうち、インド起源のもの。「迦陵頻(かりょうびん)」「安摩(あま)」など、従来は林邑楽(りんゆうがく)とされてきたもの。
てんじく‐だい【天竺鯛】
スズキ目テンジクダイ科の海水魚。全長約10センチ。体は長楕円形で側扁。体色は淡灰色で、10本の灰褐色の横帯がある。目と口が大きく、雄が卵塊を口に含んで保護する。本州中部以南に分布。
てんじくとくべえいこくばなし【天竺徳兵衛韓噺】
歌舞伎狂言。時代物。5幕。4世鶴屋南北作。文化元年(1804)江戸河原崎座初演。天竺徳兵衛の見聞を題材に、徳兵衛を日本国転覆をねらう謀反人として脚色したもの。