ほん‐ぞう【本草】
1 草木。植物。 2 漢方で、薬用とする植物。薬草。また、薬用となる動植鉱物の総称。 3 「本草学」の略。
ほんぞう‐か【本草家】
本草学にくわしい人。本草学者。
ほんぞう‐がく【本草学】
中国古来の植物を中心とする薬物学。500年ころ陶弘景のまとめた「神農本草」が初期文献で、明の李時珍が「本草綱目」に集大成。日本には平安時代に伝わり、江戸時代に全盛となり、中国の薬物を日本産のもの...
ほんぞうこうもく【本草綱目】
中国、明代の代表的な本草学研究書。52巻。李時珍著。1596年刊。動物・植物・鉱物約1900種について、名称・産地・形態・薬効・処方例などを記述し、歴代本草学を集大成したもの。日本には慶長12年...
ほんぞうこうもくけいもう【本草綱目啓蒙】
江戸後期の本草学研究書。48巻。享和3年(1803)刊。小野蘭山の「本草綱目」についての口授「本草紀聞」を、孫と門人が整理したもの。引用に自説を加え、方言名も記している。