かんぜ【観世】
能楽師の姓の一。シテ方のほか、小鼓方・大鼓方・太鼓方にこの姓がある。 1 「観世流」「観世座」の略。 2 「観世水」の略。
かんぜおん【観世音】
「観世音菩薩(ぼさつ)」の略。
かんぜおん‐じ【観世音寺】
福岡県太宰府市にある天台宗の寺。山号は清水山。院号は普門院。開創は天平18年(746)、開山は満誓。筑紫で崩じた母斉明天皇のため天智天皇が発願建立した。天平宝字5年(761)に設けられた戒壇院は...
かんぜおん‐ぼさつ【観世音菩薩】
《(梵)Avalokiteśvaraの訳》世の人々の音声を観じて、その苦悩から救済する菩薩。人々の姿に応じて大慈悲を行ずるところから千変万化の相となるといい、その姿は六観音・三十三観音などに表さ...
かんぜ‐こより【観世紙縒り】
「観世縒(かんぜよ)り」に同じ。
かんぜ‐かせつ【観世華雪】
[1884〜1959]能楽師。シテ方観世流。東京の生まれ。本名、織雄(おりお)。分家の5世銕之丞(てつのじょう)(号、紅雪)の子で、6世を襲名。のち華雪と改名。義兄梅若万三郎らと梅若流を創立した...
かんぜ‐きよつぐ【観世清次】
⇒観阿弥(かんあみ)
かんぜ‐さこん【観世左近】
能楽のシテ方観世流宗家の代々の名。7世元忠より24世元滋(もとしげ)までのうち、10人が名のる。特に元滋は、その容貌(ようぼう)・美声で人気を博し、明治・大正・昭和の同流隆盛をもたらした。
かんぜ‐てつのじょう【観世銕之丞】
能楽のシテ方観世流宗家の分家の芸名。14世宗家清親(きよちか)の次男、織部清尚に始まる。代々名手が輩出、5世(紅雪)・6世(華雪)は近代の名人。
かんぜ‐ながとし【観世長俊】
[1488〜1541]室町後期の能役者・能作者。信光の子。通称、弥次郎。作「輪蔵(りんぞう)」「正尊」など。