あこわー (三重の方言)
あれまあ。 あこわー、ひまずえしてつくんなさんのやでなー(あれまあ、手間暇かけて作りなさるのですからねえ)「あれこわい」「あれこー」とも。
ぎなぎなと (三重の方言)
まずまず。どうにか。 まーおかげさんでぎなぎなとなー(まあおかげさまでどうにかねえ)病気というほどでもなく頑健でもない健康状態をいう。
〜こされ (三重の方言)
〜こそ。 おやなりゃこされゆーのやさ(親なればこそ言うんだわよ)「こそあれ」のつづまった強意の助詞。
しもてく (三重の方言)
亡くなる。 えーちゃんしもてきなした(英次さんは亡くなられた)この世に終わりを告げてあの世へ往くという言い方。人の死を悔やむ丁重な心情からの造語である。
せんど (三重の方言)
たびたび。思う存分に。 そらあんたさんはせんどくろーしてきなったひとやで(それはあなたは存分に苦労してきなさった人だから)
そーだす (三重の方言)
そうです。 知らんもんだすでなー。そーだすのかー(知らないものですからね。そうなんですか)
ついぞ (三重の方言)
いっぺんも。 まーついぞれーいーにきたことないわ(まあ一度も礼を言いに来たことがないよ)
てここしー (三重の方言)
こまごましたことを器用にこなす。 あんたはなんでもてここしーしなはるで(あんたは何でも器用にしなさるから)
〜てみえる (三重の方言)
〜ておられる。 このぜん、ごいんさんがゆーてみえたがー(この前、御院主〈住職〉さんが言っておられたじゃないの)敬語。