いみる (大分の方言)
〈人やものの〉数量が増える。 この頃畑ん草がいみっち、どんこんならん(この頃畑の草が増えて、どうにもならない)
いら (大分の方言)
鱗(うろこ)。 こんさかなは、いらがとりにきー(この魚は鱗が取りにくい)
うたちー (大分の方言)
汚くていやだ。 あんやたー、うたちーやっちゃのー(あいつはいやな性格の奴だなぁ)古語「うたてし」の転。「うっとうしい」「面倒だ」「情けない」など多義。
うっせー (大分の方言)
【主に県西部など】まずい。 言うちゃすまんけんど、こん団子はうっせーなー(こう言っては申し訳ないが、この団子はまずいなあ)
えごんいーし (大分の方言)
いつも笑顔で愛想のいい人。 あん人はいっつもえごんいーしじゃなあ(あの人はいつもにこにこと笑みをたたえた人だなあ)
えらしー (大分の方言)
かわいらしい。 こん子は、だーねーえらしーなー(この子は、非常にかわいらしいなあ)「愛らしい」の転。
えーすろー (大分の方言)
相手にする。ご機嫌をとる。 あんしはむつかしーき、えーすろーのがおーごとじゃー(あの人は素直でないから、対応するのが容易ではないよ)
おじー (大分の方言)
恐ろしい。恐い。 夜、墓場を通るんなやっぱおじーでー(夜、墓場を通るのはやっぱり怖いよ)共通語の「怖気づく」「おずおずと…」と同根。
おたから (大分の方言)
「幼児」を大切な存在ととらえて表現する語。 〈転んで泣きそうな幼児に〉痛いけんど、おたからじゃから、泣かん、泣かん(痛いだろうが、かわいい子どもだもの、泣かない泣かない)
おっちょる (大分の方言)
いる。 佐藤さん、おっちょるかえ?(佐藤さん、いますか?)直訳すると「いている」だが、こう言うことが多い。