じりー (大分の方言)
道などがぬかって歩きにくい。 雨が降った後は道がじりーじ、歩みにきーのー(雨が降った後は道がぬかって歩きにくいなあ)
すもつくれん (大分の方言)
役に立たない。 そげなすもつくれんこつー、言うな(そんなつまらないことを、言うな)語源は「巣〈または酢〉も作れない」からという。
ずつねー (大分の方言)
苦しい、情けない。 仕事が思うようにいかん。ずつねーのー(仕事が思うようにいかない。苦しいなあ)「術なし」の転。
ずりきー (大分の方言)
ずるい。 あーっ、じゃんけんの後出しはずりきーでー(あっ、じゃんけんの後出しはずるいよー)「ずるい」よりも強い語感。他に、「こしきー」(狡い)「おーちゃきー」も同様。(横着だ)
せらいご (大分の方言)
養子をもらって育てているうちに生まれた実子。 後藤さんとこにゃせらいごが生まれたそうな(〈養子をもらって育てていた〉後藤さんの家にはせらいご〈実子〉が生まれたそうだ)「〈跡目を争う〉競り合い子」の転。
せる (大分の方言)
押す。後ろから力を加えて前に進める。 すまんけんど、ちょーいと車椅子ーせっちくれんかえ(すまないけれど、ちょっと車椅子を押してくれませんか)
そーでー (大分の方言)
そうだよ。 そーでー。あした運動会があるんでー(そうだよ。あした運動会があるんだよ)「でー」は「〜だよ」という断定の意を表す。
だぶとん どーど (大分の方言)
ざぶとんをどうぞ。 さーこっちーあがっちょくれ。だぶとんどーど(さあこっちに上がっておくれ。ざぶとんをどうぞ)高年層で、ザ行・ダ行の混同。
ちょくしばり (大分の方言)
酒を飲ませて恩を着せ、自分の思うようにすること。 あん人はちょくしばりにおーち身動きがとれめぇ(あの人は酒で恩を着せられ身動きがとれないだろう)「チョク(盃)で縛る」意。
できられん (大分の方言)
絶対できない。 あん人は選挙違反なんかできられん(あの人は選挙違反なんか絶対にできるような人ではない)「デキン」「デケン」の強調形。