あずない (香川の方言)
幼稚な。 図体が大きゅうなっても、あずないなぁ(成長しても、子どものように幼稚で世間知らずだ)
あんらぐち (沖縄の方言)
おべっか。お世辞。 あれー ちゃー あんらぐち すんやー(あの人はいつも おべっかを言うね)近世語の「油口」に対応。なめらかなお世辞の弁舌。
おちょばい (滋賀の方言)
へつらい。 あいつはべんちゃらこきや。おちょばい人間や(彼奴はお世辞屋だ。へつらい人間だ)
おへずれまげ (岩手の方言)
お世辞。 あいず、おへずれまげうめやづだがらな(あの人は、お世辞の上手な人だからね)
おーぼ (滋賀の方言)
世間の付き合い。 ちゃんと、おーぼしとかんならんのや(きちんと、付き合いをしておかないと、いけないのだ)
きずいな (富山の方言)
わがままだ。 そんなきずいなことでは世の中とおらんぞ(そんなわがままなことでは世間は通らないよ)
けんけん (石川の方言)
先が尖った状態。 鉛筆の先、けんけんにけずった(鉛筆の先を鋭く尖った状態に削った)若い世代では「ぴんぴん」とも。
さいこやく (三重の方言)
不要な口出しする。 あさからばんまでさいこやいてござるわ(朝から晩まで余計な世話焼いておいでだよ)
しもてく (三重の方言)
亡くなる。 えーちゃんしもてきなした(英次さんは亡くなられた)この世に終わりを告げてあの世へ往くという言い方。人の死を悔やむ丁重な心情からの造語である。
しゅっせいらち (和歌山の方言)
早く出世したがる人。 てきゃ、しゅっせいらちや(あいつは出世したがる奴だ)