(あん)たなー (大分の方言)
〜ですねえ。 今日はいーひよりじゃ、(あん)たなー(今日はいい天気ですねえ)二人称の「アンタ」に終助詞の「ナー」が付いたもの。「たなー」はその短呼形。
あだむねをつく (大分の方言)
期待過剰で、当てが外れる。 そげえ当てにしちょるとあだむねをつくぞ(そんなに当てにしていると後でガッカリするぞ)
あばかる (大分の方言)
収容できる。 今度ん会は、あん会場であばかるかのー(今度の会は、あの会場で十分収容できるかなあ)
〜い (大分の方言)
〜が。主語を表す。 あめい、ふりでーた(雨が、降りだした)全国的に見ても非常に珍しい助詞。県北では「ぐ助詞」が使われる。
いきたむながる (大分の方言)
行きたくないと強く思う。 こん子は学校にいきたむながっち、こまる(この子は学校に行きたくないと言って、困る)
いころ (大分の方言)
根気。意気地。 このごろ、どーもいころがのーなった(このごろ、どうも根気がなくなった)
いちみちきちくりー (大分の方言)
行って見てきてくれ。 すまんけんど、ちょいといちみちきちくりー(すまないが、ちょっと行って見てきてくれ)接続助詞の「て」が「チ」となる。
いっすんずり (大分の方言)
車のひどい渋滞。 別大国道は、いっつもいっすんずりじゃ(〈別府と大分を結ぶ〉別大国道はいつも大渋滞だ)「一寸ずつズル」の意。
いばかり (大分の方言)
わがまま。 こどもはそげーいばかりゅー言うもんじゃねー(子どもはそんなにわがままを言うものではない)
いびしー (大分の方言)
気味が悪い。 へびが死んじょる。いびしーのー(ヘビが死んでる。気味が悪いなあ)古語「いぶせし」の転。「汚い」「恐ろしい」「いやらしい」など多義。