かりょうびん【迦陵頻】
「迦陵頻伽(かりょうびんが)」の略。
雅楽の舞曲。林邑楽(りんゆうがく)系の唐種。壱越(いちこつ)調で古楽の中曲。四人の童舞。仏教の法会などで、童舞の胡蝶楽(こちょうらく)を番舞(つがいまい...
かみ‐む【上無】
《それより上の音階は無い意から》日本音楽の十二律の一。基音の壱越(いちこつ)より十一律高い音で、中国の十二律の応鐘(おうしょう)、洋楽の嬰(えい)ハ音にあたる。→十二律
じゅうに‐りつ【十二律】
中国や日本の音楽の12の標準楽音。1オクターブ間に約半音間隔で12音が配される。基音を長さ9寸(約27センチ)の律管の音とする。中国では、黄鐘(こうしょう)を基音とし、大呂(たいりょ)・太簇(た...
しゅんのうでん【春鶯囀】
《「しゅんおうでん」の連声(れんじょう)》雅楽。唐楽。壱越(いちこつ)調の大曲。六人または四人舞。唐の高宗がウグイスの声を模して作らせたという。天長宝寿楽。天寿楽。
りょ‐ちょう【呂調】
雅楽で、呂旋法に基づく調子。六調子のうちの壱越(いちこつ)調・双調(そうじょう)・太食(たいしき)調。呂。⇔律調。
はっ‐せん【八仙】
中国漢代の八人の仙人。鍾離(しょうり)・張果老・韓湘子(かんしょうし)・李鉄拐(りてっかい)・曹国舅(そうこくきゅう)・呂洞賓(りょどうひん)・藍采和(らんさいか)・何仙姑(かせんこ)。民間伝...
はち‐いん【八音】
《連声(れんじょう)で「はっちん」とも》 1 中国で、発音体の材料によって分類した8種の楽器。金(きん)(鐘(しょう))・石(せき)(磬(けい))・糸(し)(弦楽器)・竹(ちく)(管楽器)・匏(...
はんなり【埴破】
雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(いちこつ)調の中曲。四人舞で、埴(はに)の玉を懐中に持ち、取り出して舞う。番舞(つがいまい)は打毬楽(たぎゅうらく)。はにわり。はんわり。
ばん‐しき【盤渉】
日本音楽の十二律の一。基音の壱越(いちこつ)より九律高い音で、中国の十二律の南呂(なんりょ)、洋楽のロ音にあたる。
ひょう‐じょう【平調】
1 日本音楽の十二律の一。基音の壱越(いちこつ)より二律高い音で、中国の十二律の太簇(たいそう)、洋楽のホ音にあたる。 2 雅楽の六調子の一。1の音を主音とする旋法。