いなば‐の‐やま【因幡山/稲羽山/稲葉山】
鳥取市東部にある山。標高249メートル。いなばやま。[歌枕]「立ち別れ—の峰に生ふる松とし聞かば今帰り来む」〈古今・離別〉
いなば‐やくし【因幡薬師】
京都市下京区にある真言宗智山派の寺、平等寺の通称。山号は福聚山。11世紀初頭、因幡の国司橘行平が海中から得た薬師如来像を本尊として、その子光朝の開基と伝える。因幡堂。
いな‐びかり【稲光】
「稲妻1」に同じ。《季 秋》「くらがりの手足を照らす—/誓子」
いなび‐の【稲日野】
「印南野(いなみの)」に同じ。[歌枕]「—も行き過ぎかてに思へれば心恋しき加古(かこ)の島見ゆ」〈万・二五三〉
いな・ぶ【否ぶ/辞ぶ】
《感動詞「いな」の動詞化》 [動バ上二]断る。否定する。辞退する。いなむ。「人のいふことは強うも—・びぬ御心にて」〈源・末摘花〉 [動バ四]に同じ。「蔵人、定めて一切は—・ばむずらんと思ひ...
いな‐ぶし【伊那節】
長野県伊那地方の民謡。祝儀歌・盆踊り歌としてうたわれ、古くは御嶽山(おんたけさん)節といわれた。「天竜下ればしぶきに濡れる」は大正5年(1916)の新作歌詞。
いな‐ぶね【稲舟】
刈り取った稲を運ぶ舟。《季 秋》「—や鎌を片手に漕いで行く/蝶夢」
いなぶね‐の【稲舟の】
軽小な稲舟の意から「軽(かろ)」、また同音の「いな」を引き出す序詞。「最上川のぼればくだる—いなにはあらずこの月ばかり」〈古今・東歌〉
いなべ
三重県北端の市。養老山地と鈴鹿山脈の間、員弁(いなべ)川上流にある。平成15年(2003)北勢(ほくせい)町、員弁町、大安(だいあん)町、藤原町が合併して成立。人口4.6万(2010)。
いなべ‐し【いなべ市】
⇒いなべ