おおせ‐がき【仰せ書き】
貴人の言葉を書き記すこと。また、その文書。仰せ文。「人づての—にはあらぬなめりと、胸つぶれて、とく開けたれば、紙にはものも書かせ給はず」〈枕・一四三〉
おおせ‐き・ける【仰せ聞ける】
[動カ下一]《「聞ける」は「聞かせる」の意》「言い聞かせる」の尊敬語。言ってお聞かせになる。「御生国はいづくいづくの御方ぞ、—・けられよ」〈浄・万年草〉
おおせ‐ごと【仰せ言】
仰せられた言葉。お言葉。また、命令のお言葉。「雪は今日までありや、と—あれば」〈枕・八七〉
おお‐せたい【大世帯】
「大所帯(おおじょたい)1」に同じ。
おお‐せっか【大雪加】
スズメ目センニュウ科センニュウ属の鳥。全長13センチくらい。背中は褐色で黒い縦縞(たてじま)があり、腹は白い。本州北部の湿地に分布するが、数が非常に少ない。
おお‐せっき【大節季】
《「おおぜっき」とも》年末。大みそか。《季 冬》「大坂の—、よろづ宝の市ぞかし」〈浮・胸算用・一〉
おおせ‐つか・る【仰せ付かる】
[動ラ五(四)]「言いつかる」の意の、命令する者を敬っていう語。お言いつけ、ご命令を受ける。「大役を—・る」
おおせ‐つかわ・す【仰せ遣はす】
[動サ四]上の者が下の者に命じる。お言いつけになるために、人をおやりになる。「京のけいしのもとに—・して」〈源・須磨〉
おおせ‐つ・ける【仰せ付ける】
[動カ下一][文]おほせつ・く[カ下二]「言いつける」の尊敬語。お命じになる。「何事なりと—・けください」
おおせ‐ら・れる【仰せられる】
[動ラ下一][文]おほせら・る[ラ下二]《動詞「仰(おお)す」に受身・尊敬の助動詞「られる」の付いた連語の一語化》 1 「言う」の尊敬語。おっしゃる。「お父上は何と—・れましたか」 2 「命ずる...