かえらざるなつ【帰らざる夏】
加賀乙彦の長編小説。陸軍幼年学校へ入学した生徒の、戦時下から終戦にかけての心情や苦悩を描く。昭和48年(1973)刊行。同年、第9回谷崎潤一郎賞受賞。
かえらざる‐はし【帰らざる橋】
韓国と北朝鮮の軍事境界線を流れる沙川江に架かる橋。板門店の西端に位置する。正式な名称は沙川橋(サチョンギョ)。朝鮮戦争休戦後、この橋で捕虜の交換が行われた。橋の上で南北どちらかの方向を選択すると...
かえらぬ‐たび【帰らぬ旅】
[連語]死んであの世へ行くこと。死出(しで)の旅。「—に赴く」
かえらぬ‐ひと【帰らぬ人】
[連語]死んだ人。不帰の客。「—となる」
かえらぬ‐むかし【帰らぬ昔】
[連語]再び帰ってくることのない過去。
かえら‐ま‐に【却らまに】
[副]逆に。かえって。かえらばに。「—君こそ我にたくひれの白浜波の寄る時もなき」〈万・二八二三〉
かえり【返り/反り】
[名] 1 ひっくりかえること。 2 返り点。 3 手紙に対する返事。また、返歌。かえし。「御—も聞こえさせねば」〈和泉式部日記〉 [接尾]助数詞。数や数の不定を表す語に付いて、回数を表す。...
かえり【帰り/還り】
《「返り」と同語源》帰ること。出発点の方へ戻ること。また、その時や、その道筋。「—を待つ」「—が遅くなる」「—は船に乗る」「—に本を買う」⇔行き。
かえり‐あそび【還り遊び】
「還(かえ)り立ち1」に同じ。「祭の日の—御前にてあるに」〈栄花・さまざまの喜び〉
かえり‐あるじ【還り饗】
1 平安時代、賭弓(のりゆみ)・相撲(すまい)の節会(せちえ)などのあとで、勝ったほうの近衛大将が自分の邸に戻って、味方の人々をもてなすこと。還り立ち。還り立ちの饗(あるじ)。 2 「還(かえ)...