かくし‐むすび【隠し結び】
髪を結うのに、元結(もとゆい)を外から見えないように内側で結ぶこと。「—の浮世髻(もとゆひ)」〈浮・一代女・一〉
かくし‐めつけ【隠し目付】
1 江戸幕府の職名。徒目付(かちめつけ)・小人目付(こびとめつけ)の中から臨時に任命されて、ひそかに諸藩・大名の動きを調べた。 2 こっそり他人の行動を見張る役。「姑の—を勤めて、嫁の挙動は細大...
かくし‐もん【隠し紋】
正式の家紋ではない、しゃれた替え紋。一説に、衣服の裏につけ、表からかすかに見えるようにした紋ともいう。「三つ重ねたる小袖、皆黒羽二重に裾取りの紅裏(もみうら)、金の—」〈浮・五人女・三〉
かく‐しゃ【客車】
「きゃくしゃ(客車)」に同じ。「普通の—でも」〈漱石・満韓ところどころ〉
かく‐しゃ【客舎】
旅館。宿屋。きゃくしゃ。
かく‐しゃ【覚者】
《(梵)buddhaの訳。音写は仏陀(ぶっだ)》仏語。真理を体得した人。
かく‐しゃ【各社】
それぞれの会社。めいめいの企業。「グループ—との連携」
かく‐しゃく【赫灼】
[ト・タル][文][形動タリ]光り輝いて明るいさま。「突然—たる明光が眩(まばゆ)きばかりに両眼を射た」〈木下尚江・良人の自白〉
かく‐しゃく【矍鑠】
[ト・タル][文][形動タリ]年をとっても丈夫で元気のいいさま。「—たる老人」「老いてなお—としている」
かくしゃひょうばんき【客者評判記】
洒落本。3巻。烏亭焉馬(うていえんば)作。安永9年(1780)刊。遊郭に来る客の生態を描く。