かち‐いくさ【徒歩軍/歩兵】
1 乗馬せず徒歩で戦う兵士。「—騎(むまいくさ)夾(はさ)み攻めて」〈前田本雄略紀〉 2 徒歩の兵士の戦闘。
かち‐いくさ【勝(ち)戦/勝ち軍】
戦いに勝つこと。また、勝った戦い。⇔負け戦(いくさ)。
かち‐いしゃ【徒医者】
自家用の駕籠(かご)を持たないため、徒歩で往診する貧乏な医者。「—ながら、療治よくせらるる」〈浮・永代蔵・六〉
かち‐いろ【勝(ち)色】
1 戦いに勝ちそうなようす。⇔負け色。 2 「褐色(かちいろ)」に同じ。
かち‐いろ【褐色/搗色】
黒く見えるほど濃い藍色(あいいろ)。濃紺色。「かち」は「勝ち」に通じ、縁起をかついで武具の染め色や祝賀のときに用いられた。勝ち色。かち。かちんいろ。かついろ。
かちいろ‐おどし【褐色威】
鎧(よろい)の威の一。褐色の組糸または染め革威。勝つ色威。勝つ糸威。
かち‐うま【勝(ち)馬】
1 競馬で優勝した馬。また、優勝すると予想される馬。 2 (比喩的に)勝者。事業などで成功して勢いのある人。→勝ち馬に乗る 3 賀茂の競(くら)べ馬で勝った馬。《季 夏》
かちうま‐とうひょうけん【勝(ち)馬投票券】
競馬で、勝ち馬を予想して買い、的中すれば払い戻し金を得ることができる券。単勝式・複勝式・連勝複式・連勝単式などの種類がある。馬券。
勝(か)ち馬(うま)に乗(の)・る
有利な方につく。勝った方に味方して便乗する。勝負事に勝った人、事業などで成功した者、力のある人の側について恩恵を受ける。「派閥の力関係を見極めて—・る」
かち‐え【勝(ち)絵】
1 勝負事や競技のようすなどを描いた絵。 2 春画のこと。出陣する武士が具足櫃(ぐそくびつ)に入れておくと必ず勝つとの俗信があった。