かみや‐じへえ【紙屋治兵衛】
浄瑠璃「心中天(てん)の網島」の主人公。大坂天満の紙屋の主人で、遊女小春と恋に落ち、貞節な妻おさんの心尽くしもむなしく、小春と心中する。紙治(かみじ)。
かみ‐やすり【紙鑢】
やや厚手の紙や布に、金剛砂やガラス粉を塗りつけたもの。金属の研磨や木工の仕上げなどに使う。研磨紙。サンドペーパー。
かみ‐やつで【紙八手】
ウコギ科の常緑小高木。葉はヤツデに似る。12月ごろ、緑白色の小花を円錐状につけ、黒い実を結ぶ。幹の内部に白い髄がある。髄の薄片を通草紙(つうそうし)とよび、書画用紙や水中花の原料にする。中国南部...
かみ‐やま【神山】
神の鎮座する山。「妻隠(つまごも)る矢野の—露霜に」〈万・二一七八〉
かみやま【神山】
箱根山中央火口丘の一。標高1438メートルで、箱根山の最高峰。 京都市北区、上賀茂神社の北にある山。[歌枕]「—の麓(ふもと)に咲ける卯の花はたが標(しめ)ゆひし垣根なるらむ」〈金葉・夏〉
かみやまだ‐おんせん【上山田温泉】
長野県千曲(ちくま)市南部の温泉。戸倉(とぐら)温泉に隣接し、あわせて戸倉上山田温泉とよばれる。泉質は単純温泉・硫黄泉。
かみ‐ゆい【髪結い】
髪を結うこと。また、それを職業とする人。
髪結(かみゆ)い髪(かみ)結(ゆ)わず
髪結いは人の髪を結ってばかりいて、自身の髪はそのままである。他人のために技術を使うばかりで、自分に手が回らないことのたとえ。髪結いの乱れ髪。
かみゆい‐しんざ【髪結新三】
歌舞伎狂言「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」の通称。また、その登場人物。
かみゆい‐どこ【髪結い床】
江戸時代、男の髪を結ったり、ひげやさかやきをそったりするのを職業とした店。髪床。