きにん‐だたみ【貴人畳】
茶室で、床(とこ)の前の畳。貴人の座席とされたところからいう。床前畳。
きちょう‐めん【几帳面】
[名]角柱の角につけた面の一。角そのものは残すように、両側に段をつけたもの。もと几帳の柱によく用いられたところからいう。
[形動][文][ナリ]細かいところまで、物事をきちんと行うさま。決ま...
から‐い【空井】
水のかれた井戸。からいど。
亀(かめ)の甲(こう)より年(とし)の劫(こう)
《「劫」はきわめて長い時間。「甲」と「劫」と音が通じるところからいう》長年の経験が貴重であるということ。亀の甲より年の功。
おの‐ら【己等】
[代] 1 一人称の人代名詞。われら。自分たち。「—がいとけなきを見捨てて」〈宇津保・俊蔭〉 2 二人称の人代名詞。相手を卑しめののしっていう語。おまえら。きさまら。「—が口からいひにくくば」〈...
かい‐しのぎ【貝鎬】
刀剣のしのぎが角立たないで、普通よりは少し丸みのあるもの。その膨らみが貝の形に似ているところからいう。
かい‐ば【海馬】
1 セイウチの別名。 2 タツノオトシゴの別名。 3 大脳辺縁系の一部で、側脳室の近くにある部位。古皮質に属し、本能的な行動や記憶に関与する。形がタツノオトシゴに似ることから、16世紀にイタリア...
かいちょう‐ば【開帳場】
1 江戸時代、寺社の秘仏秘宝を公開していた場所。また、人が出てにぎわうところから、盛り場のこと。 2 歌舞伎などの大道具で、舞台上に設けられた斜面。山や坂道などに用いる。寺社の開帳で、階段のとこ...
かい‐よせ【貝寄せ】
陰暦2月20日前後に難波の浦に貝を吹き寄せる西風。2月22日(現在は5月22日)の大阪四天王寺の聖霊会(しょうりょうえ)の供養の飾り物を、難波の浦に吹き寄せられた貝殻で作るところからいう。《季 ...
かいか‐ぜんせん【開花前線】
同一の植物の開花日が同じ地点を地図上で1本の線で結んだもの。天気図の前線に似るところからいい、春の北上を示す。桜(染井吉野)・梅・椿(つばき)などについて観測している。→桜前線