こころ‐おとり【心劣り】
[名](スル) 1 予想していたよりも劣っていること。期待外れ。「—する出来ばえ」⇔心勝(こころまさ)り。 2 気が引けること。気おくれ。「いとほしく—し給ふらむとおぼゆ」〈源・若菜上〉
こころ‐の‐せき【心の関】
1 思いが通じないで滞ることを関所にたとえていう語。「憂き人の—にうちも寝で夢路をさへぞ許さざりける」〈新千載・恋二〉 2 心の中で念じてせき止めようとすることを関所にたとえていう語。「惜しめど...
こころ‐の‐こえ【心の声】
内心で思っていることや考えていること。また、声には出さずにいる思い。「—に耳を傾ける」
こころ‐の‐うち【心の内】
うそいつわりのない心。内心。本心。「—を打ち明ける」
こころ‐おぼえ【心覚え】
1 心の中に覚えていること。「そのことについては全く—がない」 2 忘れないための控えやしるし。メモ。「—に赤丸をつける」
こころ‐おさな・し【心幼し】
[形ク]心が幼稚である。思慮に欠ける。「—・く竜を殺さむと思ひけり」〈竹取〉
心(こころ)を動(うご)か・す
1 感動する。心を打たれる。「熱演に—・される」 2 興味をさそわれる。「近ごろは株式に—・している」 3 気持ちが落ち着かなくなる。心を乱す。「絵にかける女(をうな)を見て、いたづらに—・すが...
心(こころ)を置(お)・く
1 気を遣う。遠慮する。「—・くことなくお話しください」 2 打ち解けないで、心に隔てを置く。「—・かれ、うるさき者に思はれてぞありけるほどに」〈今昔・二五・四〉
心(こころ)を奪(うば)・う
おもしろさや、すばらしさなどで、人の心をすっかり引きつける。「名画に—・われる」
心(こころ)を掴(つか)・む
人の気持を引きつける。「有権者の—・む演説」