こう‐ぜん【溘然】
[ト・タル][文][形動タリ]にわかなさま。突然であるさま。人の死などにいう。「—として属絋(しょくこう)に就いた」〈芥川・枯野抄〉
こう‐ぜん【曠然】
[ト・タル][文][形動タリ]広広としているさま。「—として倚托(きたく)なき有様」〈漱石・草枕〉
こう‐ぜん【鏗然】
[ト・タル][文][形動タリ]金属・石・楽器などがかん高い音を出すさま。「置時計が…忽ち—と鳴って」〈谷崎・少年〉
こうぜんごこくろん【興禅護国論】
鎌倉時代の仏教書。3巻。栄西(えいさい)著。建久9年(1198)成立。旧仏教側からの非難に対し、禅宗は異端ではなく国家の繁栄のために必要であると説いたもの。
こうぜん‐ちんれつ【公然陳列】
不特定または多数の人が観覧できる状態におくこと。→猥褻物頒布等罪
こうぜん‐の‐き【浩然の気】
《「孟子」公孫丑上から》 1 天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気。 2 物事にとらわれない、おおらかな心持ち。「—を養う」
こうぜん‐の‐ひみつ【公然の秘密】
秘密であることにはなっているが、広く世間に知れ渡ってしまっていること。
こうぜん‐わいせつざい【公然猥褻罪】
不特定または多くの人の面前で、猥褻な行為をする罪。刑法第174条が禁じ、6か月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料に処せられる。