こうらい‐せいじ【高麗青磁】
朝鮮、高麗時代の青磁。素地(きじ)に彫った文様に赤土・白土などを嵌入(かんにゅう)して製する象眼青磁は、その代表。
こうらい‐せんべい【高麗煎餅】
小麦粉と砂糖をこね合わせ、薄くのばして型で抜き焼いた菓子。江戸時代に大坂で売り出された。
こうらい‐だいす【高麗台子】
茶の湯で用いる棚物の一。4本柱の黒塗りのもの。高さ1尺5寸(約45.5センチ)、長さ2尺4寸(約72.7センチ)、幅1尺2寸(約36.4センチ)。
こうらい‐ぢゃわん【高麗茶碗】
朝鮮から渡来して、桃山時代以降、茶人に抹茶茶碗として珍重された陶磁器の総称。主として李朝初期から中期にかけて焼かれたもので、井戸茶碗・三島手(みしまで)などがある。
こうらい‐にんじん【高麗人参】
⇒朝鮮人参
こうらい‐ばし【高麗端/高麗縁】
「こうらいべり」に同じ。「—の、筵(むしろ)青うこまやかに厚きが」〈枕・二七七〉
こうらい‐ばん【高麗版】
高麗王朝時代に出版された書籍の総称。仏教関係の典籍が多く現存する。高麗本。
こうらい‐べり【高麗縁/高麗端】
畳の縁(へり)の一種。白地の綾に雲形や菊花などの紋を黒く織り出したもの。紋に大小があり、親王・大臣などは大紋、公卿は小紋を用いた。のちには、白麻布に黒の小紋を染めたものをもいう。高麗。こうらいばし。
こうらい‐もん【高麗門】
本柱2本と控え柱2本とからなる門。本柱上に切妻屋根、控え柱上にも別に屋根がかかる。主として城郭の門に用いられた。
こうらい‐や【高麗屋】
歌舞伎俳優の松本幸四郎、およびその一門の屋号。