こと‐じ【琴柱/箏柱】
1 和琴(わごん)および箏(そう)で、胴の上に立てて弦を支え、その位置によって音の高低を調節するもの。和琴では二股状のカエデの枝を切って逆さにして用い、箏では紅木・象牙や合成樹脂製のものを用いる...
ことじ‐かとう【琴柱火灯】
琴柱に似た形の火灯窓。→火灯
ことじ‐つのまた【琴柱角叉】
スギノリ科の紅藻。太平洋沿岸の潮間帯にみられる。規則的に二股状に分かれ、高さ約20センチ。食用。海葱(かいそう)。
琴柱(ことじ)に膠(にかわ)・す
《「史記」藺相如伝による。琴柱をにかわ付けにすると調子を変えることができないところから》物事にこだわって、融通がきかないことのたとえ。膠柱(こうちゅう)。
ことじ‐ぼう【琴柱棒】
《頭部が琴柱を逆さにした形に似ているところから》刺股(さすまた)の異称。
こと‐じり【琴尾/琴尻/琴後】
琴の末の方。⇔琴頭(ことがみ)。
ことじりしゅう【琴後集】
江戸後期の歌文集。15巻7冊。村田春海(むらたはるみ)著。文化7年(1810)ころ刊。9巻まで歌集、残り6巻が文集。きんごしゅう。