こばん‐ざめ【小判鮫】
1 コバンザメ科の海水魚。全長約80センチ。体は細長く、頭胴部は縦扁し、頭の上面に第1背びれの変形した小判形の吸盤をもち、大形魚や船舶に吸着する。体色は青褐色で、体側に幅広い暗色の帯が1本走る。...
こ‐ばんし【小半紙】
小形の半紙。懐中紙に用いた。
こばん‐しゅう【小番衆】
室町時代、将軍家・大名家などで主君の側近に勤番・宿直した者。小番。
こばん‐じょろう【小判女郎】
小判を女郎にたとえた語。小判の愛称。「可愛らしい—」〈浄・淀鯉〉
こばん‐そう【小判草】
イネ科の一年草。高さ30〜40センチ。夏、小判形をした穂を垂れ、熟すと黄緑色になる。ヨーロッパの原産で明治年間に渡来。たわらむぎ。《季 夏》
こばん‐づけ【小判漬(け)】
アユなどの粕漬け。腹を輪切りにすると、中の卵が小判形に見えるところからいう。
こばん‐なり【小判形】
「こばんがた」に同じ。「—の桶からざあと旦那の肩へ湯をあびせる」〈漱石・吾輩は猫である〉
こばん‐ふん【小判粉】
蒔絵(まきえ)に用いる金粉。銀分が多く、少し青みを帯びる。青金粉。
こばん‐むし【小判虫】
半翅(はんし)目コバンムシ科の昆虫。水草の多い池沼にすみ、体は小形で楕円形、鮮緑色で、一部に褐色部がある。前脚は鉤(かぎ)状をし、他の昆虫を捕食する。中・後脚は遊泳用。本州・九州に分布。