ご‐てん【呉天】
《呉の国が中央から遠く離れていたところからという》遠い異郷の地。「—に白髪の恨みを重ぬといへども」〈奥の細道〉
ご‐てん【御殿】
1 貴人の住宅を敬っていう語。また、構えのりっぱな邸宅。 2 清涼殿(せいりょうでん)の別名。 3 社殿。「八王子の—より鏑箭(かぶらや)の声いでて」〈平家・一〉
ご‐てん【語典】
1 辞書。辞典。 2 文法書。文典。
ごてん‐い【御殿医/御典医】
江戸時代、幕府や大名に召しかかえられた医者。おさじ。御殿医者。
ご‐てんじく【五天竺】
昔、天竺(インド)を東西南北と中央の五つに分けた称。五天。五竺。「法力の貴く勇猛なる事、…—に風聞しぬ」〈今昔・一・九〉
ごてん‐じょちゅう【御殿女中】
1 江戸時代、宮中・将軍家・大名などの奥向きに仕えた女中。奥女中。 2 陰険な策謀を巡らして人を陥れようとする女、底意地の悪い女のたとえ。「愛子の上に加えられる—風な圧迫とを」〈有島・或る女〉
ごてん‐ちゃくち【五点着地】
高所から飛び降りるときに、けがなどを回避するために衝撃を体の各所に分散させる着地方法。足先で着地したあと、体を丸めて転がりながら脛(すね)の外側・尻・背中・肩を接地させる。五点接地。
ごてん‐ば【御殿場】
歌舞伎・人形浄瑠璃の時代物で、公卿や高貴な武士の邸宅を舞台とした場面。御殿の場。
ごてんば【御殿場】
静岡県北東部の市。富士山南東麓にあり、登山口の一。自衛隊の東富士演習場がある。人口8.9万(2010)。
ごてんば‐がんせつなだれ【御殿場岩屑雪崩】
約2900年前に富士山で起きた岩屑流。富士山の東側の山体崩壊によって生じ、大量の岩屑物が御殿場付近に広く堆積した。御殿場岩屑流。