とがとが・し
[形シク]事を荒立てるようすである。とげとげしい。理屈っぽい。「—・しき女聞きて」〈堤・虫めづる姫君〉
とき‐つ‐くに【時つ国】
四季が順調にめぐり、よく治まっている国。「太刀抜かずして治まる—久しき」〈浮・武家義理・六〉
とき‐の‐ちょうし【時の調子】
雅楽で、その季節にふさわしい音楽の調子。春は双調、夏は黄鐘(おうしき)調、秋は平調、冬は盤渉(ばんしき)調などとされている。
とき‐はな・す【解(き)放す/解(き)離す】
[動サ五(四)] 1 つながっているものをほどいて別々にする。「からまった毛糸を—・す」 2 束縛を解いて自由にする。ときはなつ。「捕らえた鹿を—・す」「古いしきたりから—・す」
とき‐めか・し【時めかし】
[形シク]全盛のさまである。「さわがしう—・しき所に」〈能因本枕・二二〉
とく‐にん【徳人/得人】
1 ⇒とくじん(徳人) 2 裕福な人。金持ち。有徳人(うとくにん)。「財に飽き満ちて、あさましき—にて」〈今昔・二六・一二〉
と‐こう
[副](スル)《「とかく」の音変化》あれこれ。何やかや。「—するうちに日が暮れた」「—の注意がましき事をいうなどは」〈子規・墨汁一滴〉 [補説]「兎角」「左右」とも当てて書く。
とこ‐なつか・し【常懐かし】
[形シク]常に心が引かれ、親しみやすい。「なでしこの—・しき色を見ばもとの垣根を人やたづねむ」〈源・常夏〉
とこ‐めずら・し【常珍し】
[形シク]いつも目新しく新鮮である。「難波人(なにはひと)葦火(あしひ)焚(た)く屋のすしてあれど己(おの)が妻こそ—・しき」〈万・二六五一〉
と・し【利し/鋭し/疾し/敏し】
[形ク] 1 (利し・鋭し)切れ味がよい。鋭い。「剣大刀(つるぎたち)諸刃(もろは)の—・きに足踏みて死なば死なむよ君によりては」〈万・二四九八〉 2 (疾し) ㋐勢いが激しい。「ぬばたまの夜さ...