尻(しり)が◦来(く)る
他から苦情などを持ち込まれる。また、人のした、好ましくない物事の処理が、身に降り掛かってくる。「客をふるので出先からお—◦来たり」〈秋声・縮図〉
尻(しり)がこそばゆ・い
場違いで落ち着かない。気恥ずかしくて居心地が悪い。「皆に注目されて—・い」
尻(しり)が据(す)わ・る
一つの所に身を落ち着けて物事をする。「一つ会社に—・らないようでは困る」 [補説]「尻が座る」と書くのは誤り。
しり‐がな【尻仮名】
捨て仮名のこと。また、送り仮名のこと。
尻(しり)が長(なが)・い
人の家を訪ねて長く話し込み、なかなか帰らない。長居(ながい)をする。「—・い客」
しり‐がる【尻軽】
[名・形動] 1 動作の活発なこと。また、そのさま。 2 落ち着きがなく、行動の軽々しいこと。また、そのさま。「—な振る舞いは慎め」 3 女の浮気なこと。また、そのさま。
尻(しり)が割(わ)・れる
隠し事や悪事が露見する。ばれる。「すぐに—・れてしまいそうな嘘」
しり‐きり【尻切り】
「尻切れ」に同じ。「—草履」
しりきれ‐ぞうり【尻切れ草履】
1 かかとに当たる部分がなく、後ろのほうが切れたように見える短い草履。足半(あしなか)。しりきれ。 2 はき古して、かかとの部分が切れてしまっている草履。
しりきれ‐ばんてん【尻切れ半纏】
腰の辺りまでしかない、たけの短い半纏。しりきりばんてん。しりきれ。