じゃこう‐せん【麝香腺】
ジャコウジカやジャコウネコの、麝香を分泌する腺。麝香嚢(じゃこうのう)の中に開口している。
じゃこう‐そう【麝香草】
シソ科の多年草。山地の木陰に生え、茎は高さ0.6〜1メートル。晩夏、数個の淡紅紫色の花を開く。茎や葉に強い香りがある。《季 秋》「ただ細く径(みち)天に入る—/楸邨」
じゃこう‐なでしこ【麝香撫子】
カーネーションの別名。
じゃこう‐ねこ【麝香猫】
食肉目ジャコウネコ科の哺乳類。体形はイタチに似て、吻(ふん)が長く、毛色は灰黄褐色で黒斑が並び、長い尾には白と黒の輪模様がある。下腹部に麝香腺をもつ。夜行性。東南アジアに分布。
じゃこう‐ねずみ【麝香鼠】
トガリネズミ科の哺乳類。ジネズミに似て、吻(ふん)が長い。体側の臭腺から悪臭を出す。東南アジアに分布。日本では鹿児島・沖縄などでみられる。
じゃこう‐のう【麝香嚢】
ジャコウジカの雄の生殖器の近くにあって、麝香腺からの分泌液を入れておく袋状のもの。鶏卵大で、繁殖期にだけみられ、麝香の原料にされる。ジャコウネコでは雌雄ともあり、霊猫香(れいびょうこう)の原料に...
じゃこう‐の‐ま【麝香の間】
1 宮中の一室の名。表御殿の中にある。 2 京都御所の一室の名。小御所(こごしょ)の廊下の左にあり、将軍が参内したとき、ここに祗候(しこう)した。
じゃこうのま‐しこう【麝香の間祗候】
旧制で、華族・親任官および維新に功労のあった者に与えられた資格。麝香の間に祗候し、天皇の相手などをした。
じゃこう‐ひつじ【麝香羊】
ジャコウウシの別名。
じゃこう‐ぼね【麝香骨】
扇の骨を丁子(ちょうじ)・沈香(じんこう)などで煮て、芳香をこめたもの。