すみ・く【住み来】
[動カ変]長い間住み続ける。また、特に、男が女の家に長い間通い続ける。「年を経て—・こし里を出でていなばいとど深草野とやなりなむ」〈伊勢・一二三〉
すみ‐くち【済み口】
事の終わった所。終わりとなった点。また、落着した事件。「往来(ゆきき)の人更にまた山をなして、此の—を見るはあやうかりし」〈浮・男色大鑑・五〉
すみくち‐しょうもん【済み口証文】
江戸時代の訴訟で、訴えを起こした後で和解が成立したとき、役所へ提出した証文。内済(ないさい)証文。
すみ‐ぐま【墨隈】
東洋画などで、墨の濃淡やぼかしによって隈を取り、立体感や雲霞(うんか)を表す手法。
すみ‐ぐろ【墨黒】
墨色が黒々としていること。墨つきが濃いこと。「をといふ文字をただ一つ、—に書きて」〈著聞集・八〉
すみ‐こみ【住(み)込み】
住み込むこと。また、その人。通いに対していう。「—のお手伝いさん」
すみ‐こ・む【住(み)込む】
[動マ五(四)]使用人や弟子などが主人の家などに寝泊まりして仕事をする。「—・んで働く」
すみ‐ごこち【住(み)心地】
住んでいるときの気分。住んでみた感じ。「—のいい町」
すみ‐ごろも【墨衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみ‐さし【墨差(し)/墨刺(し)】
大工や石工などが、線を引いたり文字を書いたりするのに用いる箆(へら)状の竹筆。墨壺(すみつぼ)に添えて用いる。