此処(ここ)を踏(ふ)んだら彼所(あちら)が上(あ)が・る
互いに関連しあい、影響しあうことのたとえ。また、一方がうまくいけば、他方がだめで、両方そろってうまくいかないことのたとえ。
こころ‐の‐すぎ【心の杉】
まっすぐな心を杉にたとえていう語。また、変わらない心を常緑樹の杉にたとえていう語。「誰ぞこの三輪の檜原(ひばら)も知らなくに—の我を尋ぬる」〈新古今・恋一〉
こくさく‐の‐きよう【告朔の餼羊】
《魯(ろ)の国で、告朔の意義が廃れて羊を供える儀礼の形式だけが残っていたので、子貢が形式だけのいけにえはやめるべきだと言ったとき、孔子が、告朔の儀式が全く滅びることを惜しんで反対したという「論語...
氷(こおり)と炭(すみ)
二つのものの性質が、まったく相反していることのたとえ。また、両者の仲が非常に悪いことのたとえ。水と油。
破(わ)れ鍋(なべ)に綴(と)じ蓋(ぶた)
破損した鍋にもそれ相応の蓋があること。どんな人にも、それにふさわしい伴侶があることのたとえ。また、両者が似通った者どうしであることのたとえ。 [補説]「綴じ蓋」を「閉じ蓋」と書くのは誤り。「綴じ...
あいおい‐の‐まつ【相生の松】
雄松と雌松の幹が途中で合わさったもの。夫婦の契りの深さにたとえる。兵庫県高砂市の高砂神社のものが有名。
われ‐がね【破れ鐘/割れ鐘】
ひびの入った釣鐘。また、その音から、濁った太い大声のたとえにもいう。「—のような大声」
光炎(こうえん)万丈(ばんじょう)長(なが)し
《韓愈「調張籍」から》詩文や議論が雄大で勢いがあって、長く後世に伝わるたとえ。
ごうが‐しゃ【恒河沙】
《ガンジス川の砂の意》 1 数量が無数であることのたとえ。 2 数の単位。10の52乗。一説に10の56乗。→位(くらい)[表]
こうえん‐ばんじょう【光炎万丈】
《韓愈「調張籍」から》光り輝く炎が高くたちのぼること。また、詩文などが勢いがあることのたとえ。